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2011年3月17日 (木)

西の魔女のまいは元気だった。

さっき、やっと東の魔女。
まい役の高橋真悠と話す事が出来た。

元気だった。
言葉につまり、まともに話せなかったけど、
オレなんかより、よっぽど大人だった。

家人も、まいと話した。

家人も、まいの声を聞いて…
たぶんオレと同じ気持ちだったんだろう。

冷静に話していたけど、
表情は安堵で…見ちゃいけないなと、
家人から目をそらした。

家族も家も無事だった。と。
良かった。

………。


先日のブログを読み返し自分がいい歳して、
感情的になり過ぎていて、余りにも恥ずかしくなった。

いくら、「まい」、高橋が心配でも、
被災者の方々には、まだ家族がバラバラの方もいて…
皆、冷静をなんとか保とうとしているのに。

オレは…自分が情けなくて言葉が出ない。

本当は本人の声を聞くまでは、
書いてはいけなかったと後悔した。
彼女のファンの心配が大きくなるだけ。

言葉は…文字は、顔が見えない。
各自の想像が大きくなるだけだ。

顔が見えない文字の難しさを思い知った。

高橋真悠のファンの皆様、ブログを覗いてみて下さい。
彼女の顔が浮かぶ、元気な新しい言葉があります。

True dream
http://ameblo.jp/mayu-takahashi/

彼女のファンの皆様、余計な心配をかけ、ごめんなさい。

そして、被災者の皆様、頑張って下さい。






冷蔵庫を開けたら、空っぽだ。

ウチは現場がなければ、家での仕事が多いので、
いつも、一週間分の食事をメモに書き、買い出しに出かける。

んが、

スーパーには、ある物はあるが、ない物は全然ない。
他のスーパーも同じ。

「しかたねぇ〜」と、メモをクシャとしてポッケにしまい、

棚においてある、食材を適当にカゴに入れ、

「なんか、適当に作ろう」

その食材と
家に残っているもので、賞味期限切れ間近のものばかりだけど、
大丈夫だろう。

★オレは、いつも
    賞味期限を無視している。


★口に入れて、
    変だなって思ったらやめる。

(普通の方は、絶対やめて下さい。
  オレは子供の頃から母に
  鍛えられて来た実績があるので
)

相変わらず、適当な家系なので

でも、こういう時って、
雑な気持ちじゃないとやっちゃられねぇ〜。

あと、笑う事も大切だ。
免疫力がつくんだってねぇ〜笑うと。

んが!んが!ががが…

Photo_4

トイレットペーパー、とテッシュが本当になかった。
完璧にない…。店員さんと顔を見合わせた。

今、家にトイレットペーパーは、1個半!

Img_3112

幸いな事に、花粉なのでポケットテッシュがだいぶあった。

「おお!マイキー!! 新聞紙だぜ!」

Img_3111

新聞紙!?」
 「そうだよ。昔の人は、新聞紙を手でよく揉んで柔らかくして
 尻を拭いたんだ。ばあちゃんが言ってた」

にならないか?」
「なったら、なったで世の中が落ち着いたら痔の病院へ行け。
  大丈夫だよ。手ほどきしてやるから、それにウオッシュレット
  あんだろ」

「…新聞紙か…」
「そうだ。そのうち出回るよ」

新聞を取っていて良かった。
新聞ってキッチンペーパーの代わりになったり、
野菜をザッと水で洗って、そのまま包むと
長持ちすんの。

米は、一袋の半分だ。
後は、家にある麺類でなんとかなるだろう。
小麦粉で、うどんもすいとんも出来る。

気持ちは分かるけど、心配も過剰過ぎると、
焦り、悪い事しか考えなくなる。

被災者の人達と比べたら、幸せすぎるくらい幸せなんだ。

新聞紙で尻拭く事くらい、なんでもない。

突然、漫画が書きたくなり、書き出した。

『一匹ひつじ』忘れてたもんな。

買い物帰り、月が空に薄ら浮かんでいた。

Photo

やっぱり、ウサギに見える。

今日は、親子ほど歳が離れた、高橋真悠。
まいに、大切な事を教えてもらったと感謝してる。
オレも頑張ろう!

とにかく、家にある物で出来るところまでやろう。

Photo_2

2011年3月15日 (火)

避難場所で死なないで

地震が来た時、立ち上がって歩けなかった。

部屋はメチャクチャになったけど、
そんなオレは、まだましだ。

時間がたち、テレビを見た。

オレだけじゃなく、誰も言葉が出ないだろう。

人が、津波にのまれて行く…

自分が息をしている事も忘れた。


映画 『西の魔女が死んだ』

主演した
 『まい』役

Nceo_4

高橋が、被災地
に住んでいたので、
眠れない日々が続いた。

脚本を書き、
演技指導もした。

その時の笑顔、困った顔、泣き顔…が浮かんでは消え…

PCで安否を確認しても分からない。

突然だけど、


両親が死んだときは、癌で病院だったので、
覚悟はあった。

隣に住んでいた、3歳の
いとこが車で引かれ即死した時…

死を感じる感情はいろいろある…と、思った。      


「まい」
は、まだ、わからない。

 

でも、テレビを見てると、涙が無意識に流れ出てくる。

あの、笑顔を、もう一度見るんだ。

今、家族の消息が分からない人達も
きっと、こんな気持ちなんだよね。
当たり前だよね…

今朝も、仕事なんか関係ない、眠れず…

そんな時プロデューサーからメールが来た。

「まい」、無事。と。

あれだけ流した涙もでず、腰が抜けた。

良かった。ただ、良かった…

しかし、心配というのは後を絶たない。
ご飯は?寒くないか?怪我は?

Photo_2

両親の介護をしていた時も、人はそれぞれ違うと思い知った。

母は、告知なしで死んだが、
あとになって癌の本が押し入れから沢山出て来た。
本を抱きしめ、泣く事も出来なかった。
気がつかなかった自分に…腹がたった。
母は我慢の人だった。

母が死に、皆、バラバラになった。

父は癌を告知され、暴れた、最後まで大変だった。でも、
真面目なんだかどうなんだか、よくわからない性格なのに、
在宅介護をしていたオレに気を使う人だった。
…人様々だ。

父と母の事を小説にした。まだ、家人にしか見せてない…
家人に大切にしていこう。と、言われ、
書いていた苦しかった、10年の歳月に、ある区切りがついた。

書いている間、
父と母が居なくなってはじめてわかったことが、
たくさんあって、

「ああ、なんで…」

と自分を責めた。


!!偉そうだけど!大切な事と思います!!


赤ちゃんも、
おばあちゃんも

オレが言うのも大きなお世話だけど、

遠慮しないで、ほんの少しの体調の変化、
は伝えて下さいね。

あと、我慢しないで泣きたい時は、
大声を上げて泣いて下さい。

オレが、うつ病になった時、
先生に言われました。


そうしたら、
悩み、悲しさはきえないけど、

少し呼吸が楽になった!


オレの小さな体験談です。

話がずれたが、
今、「まい」の所に飛んでいきたいくらいだ。
被災者の方の家族もきっとこんな気持ちなんだろう。


ユニクロ、皆寒そうだよ!!!!!!!
ダウンをなんとか届けられないのか?

赤ちゃんのミルクは?

米がもうすぐ尽きる。と、
さっきテレビで言っていた人がいた。


救助はもちろん最優先だ。

でも、密かに声も出せずに、
救助の声に答えられない人がどこかにいるのかも…

考えだしたらきりがないのかもしれない…

1人の女の人が言った。


「塩だけのおにぎりに、海苔がつき、
  胡麻がつき…
  …パンも出てくる様になった…」


食料だけのヘリ、

毛布、服だけのヘリはないのだろうか。


範囲が広すぎてしかたないのか…

今…テレビで、物資を送ると消えると言っている。
消える?
何処かで止まってしまう?

新潟の地震で、そういう事が起こったなら、
違う考え方をできないのだろうか?

義援金も大事だけど…その方がもっと消えるんじゃないの?

2008年8月15日 (金)

西の魔女が死んだ☆海外へ!!

Nceo_4

映画
『西の魔女が死んだ』

海外映画祭へ招待される事になりました!!

9月下旬 「バンクーバー映画際」

10月  「ロンドン映画祭」

そちらに、お住まいの方も是非見て下さい。

まだまだ、広がっていく感じです。

その時は叉、随時、報告しますね。

2008年6月23日 (月)

ワイングラスで筋肉痛

Photo先週の21日(土)脚本2作品目となる、
『西の魔女が死んだ』が公開されました。

パーティーでのこと。
サプライズ!美智子皇后陛下様が…!

出演者の方々の舞台挨拶が終わり、
打ち上げパーティーがありました。

現場のスタッフの方々も沢山集まり、
普段こんなに集まる事はないので、皆さんも
この映画をとても愛しているのだなぁ…と感じました。

しかし…
オレは人と話しだすと、瞬きもしないタイプで
相手に気持ちわるがられる。
今回も話に夢中になり、ワイングラスを同じ形で
ずーっと握りしめていたようだ…

翌朝、家人に「昨日オレの腕を殴ったか?」
と聞いた所、何もしてないという。

「そう言えば、ワイングラスをトンカチ
    今から何か作るかの様に
   ずっーと握りしめて妙な格好だった」

といわれ…原因が判った。

この腕の激しい筋肉痛はワイングラスを
一時も放さず握りしめていたからだ。

ああ、大人なんだから…
ああ、卑しい…グラス置いて話そうよ。

これからは大人の振る舞いにチャレンジして見よう。
ワイングラス持って、
こんな痛い筋肉痛になるなんて馬鹿げてる。

そして21日、初日に大きなサプライズもあった。

美智子皇后陛下様が…!

『西の魔女が死んだ』を!!

もう少しあの場に居れば
お会いできたのにーーっ!!きー!

打ち上げ会場の隣の施設に
美智子皇后陛下が偶然にも公用で訪れていたのですが、
国際児童図書評議会名誉総裁であられる
美智子様が映画のポスターをご覧になり、
既に原作本をお読みになられているということで、
配給会社アスミック・エースの宣伝プロデューサーより、
直接、劇場鑑賞券を献上させて頂くことができました。
(映画「西の魔女が死んだ」オフィシャルブログより)

皆さんも是非、見て下さい。
そしてオレはその夜、
スタッフの方々とお酒を沢山飲み!
三日酔いになり、
やっと今日から仕事が出来るようになった

2008年6月 9日 (月)

西の魔女の家へ行った

★西の魔女15脚本奮闘記

撮影も半ばで落ち着いた所で、現場に行った。

Jpg_6

庭の花々、畑の野菜、
小道の両脇を小さな野花が咲いている。
溢れんばかりの緑…自然の凄さに圧倒された。

家は…本物の家だ。
家の中は…言葉を失うほど素晴らしかった。
壁紙の微妙な柄が、その部屋その部屋と違う…
それが心を和ませるのだ。

家具も、このダイニングテーブルに座り、
風に揺れるカーテン越しに
いつまでもハーブティーを飲んで
夕方の変りゆく風景を眺めていたい…

キッチンで料理したくなる。しなくても見ているだけで、
優しい気持ちになれる…

暖炉、その前に置いてある椅子…

リビングでゆっくり本読みたいわ〜

飽きたら散歩して…夢は膨らむばかり…

残念ながら二階は撮影していたので見れなかった。

でも、真剣に一週間くらい泊まりたいと思った。

今迄、仕事で素敵なペンションにも
沢山泊まって来たけど、
こういうペンションない!!

「二階改造して、二部屋でもいい。
   いや、三部屋出来るはず!
   ペンションにしてよ。
    無理なら庭でブランチでも
   食べさせてくれ。
   デッキでも良い。
   特別な凝った料理なんて
   いらないのよ〜
   空気が美味しいもの〜
   成田行って、飛行機乗って又、
   飛行機で帰って来て疲れるなら、
   少々高くても文句はでないよ〜
   どう考えても安上がりで
   何よりも疲れが癒されるよ〜
   直ぐ帰れるし〜
   ぺンションにしてよ〜〜〜」

と無理な注文をプロデューサーに言った。

写真を撮ってしまうと帰って直ぐブログに
載せてしまう自分が恐くて写真は撮らなかった。

でも、庭とデッキに簡単なテーブルと椅子でいい。
『西の魔女の店』
って、簡単なブランチ風の店だけでもいい。
して欲しいなぁ〜と思った次第でした。

もう一度、行くんだオレ!
Photo_3

2008年6月 1日 (日)

西の魔女とまい

★西魔女14脚本奮闘記

西の魔女ことサチさんの入国手続に問題が生じ、
サチさんの代わりに、
オレが西の魔女になり、
『まい』のリハーサルが行われた…
ッたく今回はオレは脚本なんだ。
家人の人使いの荒さは分かっていたものの

なんだそりゃ〜〜!!と叫んだ。

それも、脚本の初めから終わりまで何度もやらされた…。
『まい』は子供で元気だからいい、オレはもうばぁ様なんだ。

でも、演技が初めての高橋真悠、
『まい』にとったら大切な事なので承知した…。
その代わり美味いもん食わせろと…


リハーサルをやっていると、
さすがに家人の映画に何度も出ているので…
なんとなく分かる事がある。


「じゃ、もう一回」
その時、オレを見ている…その目は…

今と違う感情でやれ!と言う意味だ。
それの加減、家人の場合、
とても微妙なのだ。

こっちにしたら、そういう芝居を
内容、相手の心理状態を踏まえつつ、把握しながら
次ぎ次ぎとこなす…凄い大変なのだ。


そんな事がなんども繰りかえされ…

『まい』の相手をしていて…

こいつ本当に演技初めてか?
と、内心度肝を抜かれた。


同じシーンで、おばあちゃん役のオレが、
まったく違う感情で何通りの芝居をしても、
高橋は必ず『まい』として芝居を返してくる。
…すげぇーなぁと心の中で思った。


突然怒ってみる。
そうしても、『まい』として自然と芝居をしてくるのだ。

意地悪もしてみた。
絶体、芝居を続けられないような意地悪を。

まいがわざとらしく無理な動きでセリフを言った。

監督が言う前に言ってしまった。

「お前、いま、無理してなんとかしようとしたろ」
「…はい」

「『まい』が動けないように、セリフ言えないように
 ワザとやったんだよ。
 そういう時は無理しないで監督に相談しな。
 動けない、言えない時は、
 脚本が悪いか演出に無理があるかなんだよ。

 映画にはカメラがあって、カメラを通すと、
 そういう事が凄く目立つんだ。
 いいか!?
    そういう小賢しい芝居は

     スクリーンってものが、これでもかってほど、
     みっともなく映し出すんだよ。

 
自分に嘘つくな。
 それからな、
   
こんな事くだらなくて聞けない!
   って思う事は必ず 監督に聞く。
   
そういうことが
   結構一番大切な事だったりするの


初めてなので感情を外に出す事が
どれだけ出来るか心配だった。


でも、そんな必要はなかった。


Photo_2(トラック野郎矢沢こと水島かおり)

とても勘がいい女の子だった。

こういう子と、たとえリハーサルでも芝居をすると
真っ直ぐに伸びて行って欲しいなぁと心から思う。


リハーサルが終わって、オレは疲れ果てていたけど、
あいつは差し入れのあんみつをガツガツ食っていた。


帰り、家人と車中で『まい』はどんな事があっても、
現場で急な変更があっても、大丈夫だよといった。


オレは美味いもん食うどころじゃなかった、疲れ果てて。


高橋真悠へ
Jpg_3
沢山いろんな事を経験して、
素敵な女優さまになって下さい。

2008年5月31日 (土)

西の魔女が死んだ13

★ 西魔女13脚本奮闘記

第1日目、西の魔女ことサチさんと軽い顔合わせ、
と思ったら、
西の魔女は、物語について突っ込んだ話をして来た。
それは明日やる予定なんだけど…
と思いながらいろいろ話した。

で、翌日、
制作会社の会議室で
プロデューサー、監督、助監督、通訳含め
本格的な脚本のディスカッション。

お互い気になる所だけ打ち合わせるのかと思っていたら、
脚本の初めから、
最終ページまでびっしり話し合いが続いた。

しまいにはオレが『まい』や他の役者になり本読み状態の
ディスカッション。

サチさんは、おばちゃんの話し方がキレイすぎる。
もっと、まいに対して
普通の親しみある言葉で話したいと言った。

…どう説明すれば良いのか…

でも、

でも、普通の親しみある話し方をすることは、
この物語では違うのだ。
原作が持っている話し方の大切さを何十分もかけて伝えた。
サチさんもプロなので分かってくれた…。

そして、細かい感情は…
アメリカで何十年も英語で、
文化が違う場所で暮らしていたのだから、
いくら年少時代日本で暮らしたからといって
分からない事だらけなのは当たり前だ。
そんな細かい感情を初めから説明していった。

サチさんの中でもひとつひとつ
心の奥底にあった疑問が解決されていったようだ。

ひとつだけ、
サチさんとオレでぶつかった。

それは、
おばあちゃんの祖父が海に落ちた話をする場面だ。

サチさんは台詞の中に祖母、祖父という言葉が
何度も出てきて言いにくいと言う。

当たり前だと思った。
オレがおばあちゃん役だったとしても、
なんとかしてくれないかと泣きつくだろう。
でも、此処だけは譲れなかった。

サチさんは言った。
「意味が通じるなら、祖父、祖母じゃなくて、 
   おじいちゃん。おばあちゃんの方が
   良いんじゃないか? 」

「じゃ、そうしましょう。
 でも、サチさんが演じるおばあちゃんの
 品格がなくなります。
 品格というのはとても小さい所に出るんです。
 とても大切だと思う。
 私にとっては、
 祖父、祖母という言い方がそれなんです。
 映画が出来上がった時、
 あなたが、おばあちゃんが、
   品格なく見られたくなかったので、
 大変だけど
    祖父、祖母と言って欲しいと思ったんです。
 小さな事ですけど。
 でも、意味は通じるのでサチさんの言う通りに、
 やめましょう」

どう話そうか…自分なりに考えた賭けだった。

(さあ。どうでる?)

と心の中で思い、
サチさんの顔も見ず目の前にあるお菓子を食べていた。

サチさんは少し無言になり、

「祖父、祖母で行きます」と言ってくれた。

1jpg_2
結構激しい討論だったので
そこで休憩を入れる事にした。

オレが煙草を吸いに立ち上ろうとした時、
サチさんが突然立ち上がり早足で近寄ってきた…
結構きつい事をバンバン言ったので、
殴られるのかなと思ったら、オレを抱きしめた。
とてもビックリした。

「私はこの役を完璧にやりたい…
     …でも恐いわ…とても…」

私を抱きしめ泣いていた…。

オレは…オレも役者なのでその気持ちは十分わかる…
たしかに恐いよ。
しかも、サチさんの台詞は全て日本語で、
難しい言葉が沢山ある。
オレはサチさんの背中を撫でた。
そして両頬を包んで

「出来ないと思ったら出来ない。
 出来ると思ったら出来ます。
 後はサチさんがこの役へ、
 どれだけの愛情を注ぎ込めるかです。
    絶体出来ます。
 私のこういう勘はとても当るの、大丈夫です。」

と、抱きしめた。
何か威張っているみたいだったけど…
そうする…そう言う以外なかった…。
カチンコがなれば役者は誰でも一人なのだ。

そんなこともあり二人の仲はとても近くなった。
撮影が始まり応援FAXを何枚も送り、
現場に行った時は二人で一緒にご飯を食べ、
内緒話をして泣いたり、怒ったり、笑ったり… 

でも、現場では、
ディスカッションした時のサチさんではなかった。

堂々とした、おばあちゃんだった。

今考えると…

ほんとオレは性格が熱いから、
相手が外人でも偉い人でも
話し始めたら関係なくなっちゃうんだなと反省もした。

西魔女14脚本奮闘記へ つづく

次回は、
西の魔女とまいとのリハーサル風景です。

Photo_3

2008年5月28日 (水)

西の魔女が死んだ12

★西魔女12脚本奮闘記

『西の魔女が死んだ』
おばちゃん、ママ、まい、
女三世代の話とイメージしがちだが、
オレにとっては、まず、始めに、

おじいちゃん(おばあちゃんの旦那さんね)
の存在をちゃんと考えようと思った。

おじいちゃんは、この物語の
大きなバッググラウンドなのだと。

おじいちゃんが素敵な人だったから、
今のおばあちゃんもある。

なので、家を作ると聞いた時、

『この家は、イギリスからたった一人で出てきた、
 おばあちゃんが、寂しくないように
    イギリスで生活していた様にはいかないけど、
 少しでも異国で暮らしやすいようにと、
 おじいちゃんからの、
 おばあちゃんへのプレゼントなんだ。そんな家だ!』

と家人に言った。

もちろん、和風の部屋もあるのだけど。

おばあちゃんの大きな心は、
おじいちゃんに沢山愛されたからこそあるんだ。

無条件に愛されると
人は優しくもなれるし
心が豊かにもなる。
そして、
自分ももっと、
だんだんと相手を大切に愛したい…

と思うんじゃないかな…
そんな夫婦だったんじゃないかなぁと思った。

でなかったら、おじいちゃんが死んだのに何故、
イギリスに帰らないのか?妹も親戚もいるだろう。

でも、
おばあちゃんは、
おじいちゃんの存在が見えなくなっても、
二人で暮らしてきた二人の場所を離れたくなかった。
おじいちゃんを感じながら、
一人になっても二人で生きて来たように、
この場所で暮らして行きたかった。

「いつまでも、あなたと一緒なのよ」

と、勝手に思い…大きな愛だなと感じた。

Jpg_2
そんな思いで、カットされたけど、
お茶を飲んでいるおばあちゃんを
おじちゃんが静かに見守っているシーンも作った。

それと、おじいちゃんは
とてもユーモアもある人なんじゃないかなとも思った。
で、キュウリとジャムのシーンを作った。

オレにはこの物語を読んだ時、
おじいちゃんの存在がとても大切だと思った。

西魔女13脚本奮闘記へ つづく

次回は、
役者さんとのデッスカッション、
リハーサルなどの
お話をして行こうと思います。

2008年5月27日 (火)

西の魔女が死んだ11

★西魔女11脚本奮闘記

ある日、バンビから笑いながら電話があった。
「ぎゃっははは〜〜!!わかったよ!ねえさん!
 高校の時、英文タイプ専攻してたって言ってたよね。
 わかった!わかった!ぎゃははは!
 パソコンのキーボード叩き壊したり、
 夢中になった時キーボード血だらけにするの!
 この前さ、小津映画の『麦秋』みてたら、
 
あの美しき可憐な原節子さん
 容姿は物静かなんだけど英文タイプを打つ手元が
 恐いくらい人をブン殴りそうなくらい力強いんだよね!
 あれなんだぁー!

そうなんです。英文タイプというのは
黒い、リボンテープにアルファベットの金具?を
ひとつひとつ叩き打たないと
文字がしっかりと映らないんです。
おまけに、オレの小指は詰めてる
わけではないけど、

短いので、良く割れて血が噴きだし、
バンソウコなんてしていたら
猛スピードで打てないのでキーボードが
血だらけになりお釈迦になるんです。

血だらけにはなりますが、
昔、専攻していたことが、今の時代に役立つなんて
思いもしらなんだ。良い事もあるね。
テレビ見ながら、人の話聞きながら、歌いながら
打てるのは、勉強が大っ嫌いで
英文タイプを専攻していたからだろう。

Cc_4
脚本の話に戻るけど…

今回、悩んだのは〜まいが、おばあちゃんの家に来て、
それなりの大きな心の問題を抱えてきたので、
本当なら、いろいろ出来事をテンポ良く飛ばして
物語を進行して行きたかったけど、
無理の無理だったこと…

いくら大好きなおばあちゃんの家でも、
直ぐ心の氷は溶けない。

おばあちゃんもそれを十分かっていて、
まいに普通の生活の手伝いをさせる。

書く側も、おばあちゃんと同じように、
まいを子供扱いしない事を心がけた。

んで、とにかく二人でジャム作りをしっかりやる。
人と言葉は交わさなくても何かをする事は、
目には見えない何かしらの関係が出来始める。
自分がそこの家の一員になれる。自分の居場所ができる。

とにかく、まい自身の心の底から、「ふっ」と、
自分でも気がつかないうちに笑顔がでるまで、

「魔女になれるかな」と思いつきでもいい、
自分の中からまいの意志が出てくるまでは、

例えスローテンポでも、
おばあちゃんとまいが自然との触れ合いの中で
普通の生活を積み上げていく。

(…けっこう大変だなぁ〜と
 ズボラなオレは書きながら思った。)

でも、それが今後の物語の
とても大切な要になってくるだろうと思った。
簡単なようだが、書くには、なかなか勇気がいった。

なんだか…今日は真面目なオレだなぁ〜

Jpg
西魔女12脚本奮闘記へ つづく

2008年5月22日 (木)

西の魔女が死んだ10

★ 西魔女10脚本奮闘記

オレは何かを書きだす時…
その物語と正反対のビデオ…今はDVDか…
そういう物を見て色々考える。

家人(長崎監督)とオレは、
脚本の骨組みが出来上がると、
お互い別々に別れ、
何も話さず、
自分の部屋で机で、物語の最初から最後まで
自分なりの脚本を書く。

そして最後に…
どちらかをメインにして、それを直す。
組み合わせるのか?どうしたのか?
オレは忘れっぽいので…
もう、『西の魔女が死んだ』も忘れている。

というのはまったくの嘘で、
取材で色々言っているので、
ギリギリの所までしか個人のブログでは書けん。

オレは書きだすまで、「お前!大丈夫か!」と
誰もが叫びおののくように書きださない。
『西の〜』も同じだ。

毎回、題材に反抗するように違うDVDを徹夜で見る。
今回、参考にしたのは、

★『ブラックホーク・ダウン』

  バリバリ戦争映画!

★『カルフォルニア・ドールズ』

          女子プロレス物語。

★『新幹線大爆破』
 走行中の新幹線があるスピードが落ちると大爆破!
 (アメリカの「スピード」はこれのリメイクと言っても過言ではない)

映画通の人には堪らない作品だ。

徹夜してみて体はボロボロになったが、
全て良い映画、いい時間を過ごせた。

脚本の〆切り時間が刻々と過ぎゆく…
でも、ソファで寝ころんで違う本を読んだり…

でも、頭の中ではクルクルコロコロ…
家人に話しかけられても、地震で揺れていても
身動きしないで、
頭の中ではクルクルコロコロ…
自分の頭の中のスクリーンで、
物語の最初から最後まで描かれ始めている。

あああぁーーぁああーー!!

体が雷に打たれたように固まる。

何かを書き始めるとき、
いつも
起きる現象がある。

氷のように冷たい、とても太い布団針が、
頭の天辺から心臓も内蔵も全て…肛門を通り越し
体の中を抜け切って行く。

そうなると、もっと何もかも分からなくなる。

昼なのか夜なのか夜中なのか… 音も…
世界中から全ての音が消える……
まったく何も聞こえなくなる。
家人が、

オレの目の前で話しかけているらしいが
オレはまったく無視しているらしい…
ワザとじゃない…分からないのだ。

机の上、床の上、トイレの中で
よく気絶をしている。

そして、血だらけ血まみれになる。

では、この続きはまたね。

西魔女11脚本奮闘記へ つづく
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