バカコンビ
昨日、バンビと2人だけで昼間からカラオケで
それも、お茶だけで忘年会をした。
待ち合わせの場所で、遠い所から、
「ねえさん… ねーさん!」
と小さい声が聞える。
結構離れた場所にバンビが立っていた。
オレが「おう!」と近づくと手ぶり身振りで
「近づくな!」と、どんどん後ずさりする…
「近づかないで…恥ずかしいっ!」
「なにが?」
「今どき
髪の毛真ん中わけで二つの黒ピンで止めるか!
ドデカイマフラーまいて!
熊みたいなモコモコしたコート着て、
幼稚園みたいなバック斜めにかけて…
テレビのエスキモー人でも
見たことないよっ!
みっともない!恥ずかしくないの!?」
「確かに家出る時、家人に『なんか変な人に見える』って
言われたけど今風邪引きたくないのよ。やっぱり変か?」
「あんまり近づいて歩かないでね」
「お前だって人のこと言えないよ。
なんだ、その変な帽子と変なブーツ…
ジョン・ウェインみたいだ(昔の西部劇スター)
馬乗って来たのか?此処まで?何時間かかった?
馬どこに止めてあんだよ〜馬はよ〜〜!
馬ぁ〜よぉぉおお===!」
「ぎゃーやめてよぉお!」
「ふん!今、お前の横に馬車と馬があったら
映画の『駅馬車』だよ。
今日はお前をジョンと呼ぼう!」
そして、ああだこうだと罵り合いカラオケボックスへ…
でも、3時間も部屋を借りたのに唄った曲数はお互い、
3曲つづ…
「じゃあ、小奇麗なイタリアンかフレンチの店で
ブランチでもしろよっ」
てなことだけど、
オレ達の話し声はとても大きく
周りに、それはとてもとても迷惑がかかるので
カラオケボックスになった。
歌も唄わず、お酒も飲まず何をしていたかというと…
とてもくだらない…
不倫ごっこ。アイドルごっこ等々…
「お前!にやつくな!お前は今、忍びの者なんだ!
心から成りきれ!」
「ねーさん!良いわ〜〜やっぱ役者ね〜」
「おっ!そうか?」
「スッピンでも綺麗よ〜〜」
「バンビもうちょい視線下向いてみようか…
ん〜〜っ!良いね!良いよ〜綺麗だよ〜」
と言い合いながらカメラで撮って遊んだ。書ききれません。
なんとなく真剣にくだらない事がしたかったんだ。
そういう時ってたまにあるよね?
……ないか…。
そして来年
良いことがありますようにと
二人で祈りました。
皆さまにも幸あれ。
お互い、もろもろあり来年の3月まで会えないので
カラオケボックスの店の前で何度も抱擁して別れた。
あいつは歩いて帰って行った。
電車で来たんだな。馬には乗って来なかったようだ。





