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2009年3月18日 (水)

雲と霧

『西の魔女が死んだ』の脚本を書く時…書いた後、
一週間先にロケ現場に入った、家人から連絡があった。

「自然に人間が負ける… 木々の緑の芽吹きも、毎日…
  いや、瞬間、瞬間凄い勢いだ」

いつもの静かな口調だったけど、緊迫感を感じた。

「……」
「…もっと、肌に感じるシーン…が必要だ」
「………一週間いて、一番印象に残ったものは何?」
「雲と…霧。霧が凄い」
「3時間待って、改定稿送る」

やっと終わったと思っていた。

でも、自然を目の当たりにしたら、
それまでと違う何かを感じるのも当たり前。
そういう原作でもあるし…。

その時、洗濯をしながらナポリタンを食べていた。
オレンジ色のナポリタン…
その色だけ鮮明に覚えている。
電話で家人と話をした瞬間、
たっぷりチーズをかけた美味しい、その味も遠のいていった。
皿に口をつけ、…ガッーと飲み込んだ。

まず、ネットで霧を検索した。
いろいろあった。

辞書みたいな小難しい言葉に体が固まった。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

『雲と霧の一番大きな違いは水滴の大きさなどではなく、
  両者の定義の違いである。
  すなわち、大気中に浮かんでいて、
  地面に接していないものを雲と定義し、
  それが地面に接しているものを霧と定義する。
  例えば、山に雲がかかっているとき、
  地上にいる人からはそれは雲だが、
  実際雲がかかっている部分にいる人には霧なのである。
  なお、山の地面に接する霧または
  雲のことをガスと呼ぶことがある。』

おばあちゃんとおじいちゃんの生活…
原作にはないけど、浮かんだ。

あの世と、この世…その境目のことも…
(山に雲がかかっているとき、
  地上にいる人からはそれは雲だが、
  実際雲がかかっている部分にいる人には霧なのである)

いくら死に別れても、誰かを愛する人にとって、
その境目はない。
もちろん人によって、違うだろうけど…。

おばあちゃんがおじいちゃんの死んだ後でも、
イギリスに帰らなかった事…

そんな事を想いながら、

「おじいさんは霧を見るのが大好きでした。
 なにがいいのか分かりませんでしたけど…」

台詞が自然と浮かんだ。
無意識に手がキーボードを叩いていた。

大切な人を失った時…

いつも同じ場所にいた人が居ない…、
その愛する人は、もう何も言わない…

だから、かえって
いつもしていたように、
少し離れた台所から
おじいちゃんの居た場所…を見ると、
その人のしぐさ…
その人が何を見ていたのか…が
より鮮明に感じとれるんじゃないかな…

だから、なおいっそう…心の何処かで、
逝ってしまった人と会話できるんじゃないかな…

と、感じ書いた。


好きな詩がある。
(全て好きではないので好きな部分だけ、数行)

『雲』

山の上には雲が流れていた
あの山の上で、お弁当を食ったこともある…

近い過去も遠いい過去もおんなじこった
近い過去はあんまりまざまざで無視するし
遠いい過去はあんまりもう手が届かない

山の上に寝て、空をみるのも
此処にいて、あの山をみるのも
所詮は同じ、  ……
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